アルバム「déjà-vu」収録曲の解説ページです。

déjà-vu / Les Chefs (LCD-001 1,500円+TAX)

01. Winter Largo

ビバルディ作曲「四季」より「冬」第2楽章。

いうまでもなく有名な曲です。イ・ムジチ合奏団の演奏で一気に有名になったという説もあります。私も例にもれず、イ・ムジチの演奏で知りました。それぞれの季節を巧みに描いている曲ですが、「冬」については厳しい寒さを感じさせる1楽章から一転、2楽章は小春日和のような暖かい陽だまりのような一曲です。ギターとチェロでパートを入れ替えてメロディーを担当しております。それぞれの音を楽しんでいただけたらと思います。

 

02. Dear Liz

1980年代半ばのサントリーオールドのCMソング。CMでは作曲者の坂本龍一本人のピアノソロでしたが、ラジオで聴いた坂本龍一のピアノと渡辺香津美のギターのライブ演奏が忘れられず、いつか弾いてみたいと思っていました。お二人のようなアドリブのかけあいはまだまだできませんが、少しだけオリジナルのアドリブが入っています。

 

03. La Spagnola

1906年に作られたイタリア現代歌曲。日本では、ミラノ・スカラ座のプリマドンナとして活躍した関屋敏子がレコーディングしたのが最初で、その後はオペラ歌手の三浦環や田谷力三の持ち歌として戦前の日本ではよく知られていました。

海外の動画でアコーディオンでの演奏を見つけて曲を気に入り、チェロとギターでアレンジをして演奏するようになりました。途中でチェロとギターでメロディーを入れ替えて弾いていますので、楽器による雰囲気の違いを楽しんでみてください。

 

04. 流砂のように

1990年にリリースされたTHE ALFEEのアルバム「ARCADIA」に収録。エスニックハードロックと銘打たれたアルバムの中で、高見沢俊彦が静かに歌う印象的なバラード曲。

原曲のイメージを残しながらアレンジし、後奏ではチェロの低音部をフィーチャーしたオリジナルのメロディーを奏でたあと、原曲のフレーズに戻って静かに終わります。ギターを弾き始めた中高生の頃「この曲は無理!」と敬遠していた曲を、20数年経ってフルコーラス弾いているのが不思議な感じ。ムードのある曲なので、ライブでもよく演奏します。

 

05. Danny BoyYou Raise Me Up

Danny Boyは「ロンドンデリーの歌」として知られるアイルランド民謡に歌詞をつけたものです。この曲に限らず、アイルランド民謡はなぜか日本人の心をくすぐる郷愁を感じさせるものが多く、この曲も例外ではありません。このアルバムにはもう一曲アイルランド民謡Fanny Powerが収録されていますが、こちらも同じように感じる方が多いのではないでしょうか。

Danny Boyだけでも十分よい曲なのですが、なにぶん民謡なのであっという間に終わってしまうというのが難点です。何かよいアレンジがないものかと考えていたところ、ロンドンデリーの歌は讃美歌にもなっていることを思い出しました。私の通う教会でよく歌われるワーシップソングには古典的な賛美歌と現代的な賛美歌をつなげて歌っているものがあるので、探してみたところ、Secret GardenYou raise me up にたどり着き、その美しいメロディーを取り入れました。どこで入れ替わっているかわかりますか?

 

06. アルカラの竜騎兵

ビゼー作曲の歌劇「カルメン」には前奏曲を含めると全部で4幕ある各幕前にオーケストラだけの曲があります。第2幕への前奏曲がこの「アルカラの竜騎兵」です。もの悲しげな、しかし滑稽な印象もあるこのメロディーは第2幕の中でドン・ホセが歌いながらカルメンの元に現れる、重要なシーンの鍵となっています。

オリジナルも編成が薄いのですが、デュオで演るとそれぞれのメロディーが引き立ち、旋律の絡む様子がよくわかると思います。

 

07. Hooked on Classics Vol.1

まだ私が小さかった頃、クラシックもよく知らずに、でも覚えるまで聴いていたのが ” hooked on classics “というレコード(!)でした。同じテンポでリズムよくいろいろなメロディーを次々につないでいくあの曲を再現できないかなと挑戦したのがこの曲です。大人でも子どもでも楽しめるように、CMなどでよく耳にするメロディーを選びました。目まぐるしく変わる曲想にギター田畑はかなり苦しんだようです。パッヘルベル のカノンに使われているコード進行はDAHF#GDGAの、いわゆる「カノン進行」と呼ばれるもので、ジャンルにかかわらず多くの曲に使われています。CDでは著作権の関係上使っていませんが、ライブ演奏ではカノン進行を使った別の曲を織り交ぜて弾いています。

 

08. Its Only A Paper Moon

1933年、ハロルド・アーレン作曲。ナット・キング・コールの演奏で即興ジャズの定番曲となり、多くのミュージシャンにカバーされて歌い継がれている名曲。

この曲は、テレビドラマSTARTREK DEEP SPACE NINE 160 Its Only A Paper Moon」の劇中で、ホログラムの歌手Vic Fontaine が印象的に歌っていたことから気に入り、演じているJames DarrenCDを購入しよく聴いていました。

Les Chefsでカフェミュージック風の演奏を重ねて来ましたが、レコーディングに際してアレンジを変更。後半を3/4拍子にしてチェロのメロディーは即興で飾りをつけて演奏して録音しました。

 

09. Fanny Power

アイルランドの盲目の作曲家オキャロランの曲です。ボーナストラックで共演したStress Freeのお二人に教えていただきました。アイルランドの音楽はなぜか日本人になじむものが多く、05.Danny Boyや有名な「庭の千草」などもアイルランド音楽です。しかし、そこからイメージされるようなゆったりした哀愁に満ちたメロディーだけではなく、動きの激しいダンス(アイリッシュダンス)も特徴で、Fanny Powerはむしろ後者であると言えるでしょう。短いメロディーを繰り返していると、だんだん体を動かしたくなってきませんか?

また、この曲はパートが3つあるので、チェロとギターの2つしか楽器がない私たちはどうしたらいいのか?と考え、多重録音をしました。ライブでしかできないアドリブのような演奏もあれば、録音でしかできないこのような演奏もあります。録音ならではの演奏をお楽しみください。

 

10. Italiana

レスピーギ作曲「リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲」より。

「リュートのための~」は第1から第3まで組曲がありますが、ポピュラーなのは第1と第3。さらに日本で有名なのは第3組曲にある「シチリアーナ」でしょう。しかし、この「イタリアーナ」の郷愁に満ちたメロディーは聴く人の心をしめつけます。イタリア人の作曲家は数多いですが、レスピーギほど聴いていてイタリアの情景が浮かぶ作曲家はいません。皆さまもしばしイタリアにいる気分を味わっていただけると幸いです。

 

11. Libertango

タンゴの巨匠、アストル・ピアソラ作曲の有名曲。チェロ奏者ヨーヨー・マの録音が日本では知名度が高いです。

この曲を、Les Chefsの解釈でアレンジしてみました。楽器をパーカッションに見立てて叩いたり、クラシックギターがメロディーを担当したり。タンゴのリズムに乗せて、チェロとギターふたつの楽器で演奏するリベルタンゴをお楽しみください。

 

12. Jupiter

ホルスト作曲 組曲「惑星」より「木星」。中では最もポピュラーな曲で、何人もの歌手にカバーされています。一般的に華やかなイメージの強い木星をどう演奏しようか迷いましたが、物静かな、しかし、強い信念を持って歌い上げる感じにしてみました。

ところで、「惑星」という名の通り、他の惑星の曲もあります。冥王星が含まれていないのは作曲当時未発見だったからという、当時の社会情勢を感じさせるエピソードは興味深いですね。どの曲も負けず劣らず名曲揃いですので、これを機会に聴いていただけるといいなと思います。

 

13. ここにしかないものがある(Bonus Track with Stress Free)

佐々木と田畑がPTA会長を務めていた川崎市内の中学校で、創立30周年記念歌として作られた合唱曲。作曲家の相澤直人氏に手がけていただきました。それだけでも思い入れのある楽曲ですが、ボーナストラック収録するに至るには更にひとエピソード

PTA企画芸術鑑賞教室でStress Freeのおふたりに出演していただいた時、アンコールでの演奏に用意していただいたものの演奏できず。芸術鑑賞教室のあと「cafe gallery リンデンバウム」でStress Free×Les Chefsセッションをして、一緒に演奏した雰囲気を形にして残したいと思ったのがボーナストラック収録のきっかけでした。チェロ、ギター、フルート、ハープ、それぞれに聴きどころのあるアレンジになっています。


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